2012年3月15日木曜日

ゲーム感覚をプラスした新しい社会貢献プラットフォーム
「i-kifu」(あいーきふ)

kifu(あいーきふ)のサイト
寄付ポータルやクラウドファンディングポータルなど、社会貢献やNPO支援のプラットフォームが続々と生まれていますが、社会貢献活動に、「Fun」を加えることで、より多くの人に参加してもらおうというアイディアから生まれた新しいプラットフォームが「i-kifu(あいーきふ)」です。
クラウドファンディングをご存じない方は、先にこちらをお読みください。
クラウドファンディングをご存知ですか?





僕らは世界を変えられる!

サイトには、「興味のあるNPOを探してプロジェクトを応援しよう。応援したプロジェクトを見守ろう。僕らは世界を変えられる!」と書かれています。ソーシャル型の広報&ファンドレイジングプラットフォームと言えるでしょう。

i-kifuのファウンダーは、スイスで生まれ育ったベトナム人のNhatで、子どもの頃に初めてベトナムに旅したとき、子どもが物乞いする風景な どを目の当たりにして、「何か自分にできることがないか」と常々思っていたそうです。そんな中から生まれたサービスがi-kifu。寄付の10%を活動費 とし
ていて、エンジニアを含む主要メンバー数名を除いてボランティアで成り立っているそうです。


i-kifuのどこが新しい?

基本的な仕組みは、クラウドファンディングなどと似ています。しかし、i-kifuの特徴は、「Facebook」「Twitter」などのSNS との連携を強化している点。みんながプロジェクトやNPOの広報マンになる感じで、情報を広めることをひとつの応援として明確に位置づけています。

透明性レベルを☆で表示
また、各NPOは、毎月1度フィードバックのレポート提出を定められていて、今月の活動、今後の予定などを応援してくれる人に報告することになっています。これにより、自分の応援が生かされていることを確認でき、安心して寄付や参加ができるようにしています。


報告に関しては、プロジェクトページには☆5つで「透明性レベル」が表示されるしくみで、支援者へのフィードバックをしっかりと行ったNPOかどうかがわかるようになっています。


参加しやすく楽しめるしくみとは?

現在26のNPOと30のプロジェクトが登録されていますが、その中から支援したいプロジェクトを探して応援できます。応援の仕方は大きくふたつ。
ひとつは「Facebookで広める」「Twitterで広める」で、友達に、プロジェクトのことを広めることによる応援。
もうひとつは「寄付」による応援。例えば、「行き場のない日本の動物たちに救いの手を」プロジェクトでは、「3,000円の寄付で、犬猫一匹の一月分の食事を提供できます。」など、具体的に示されています。

応援をメニュー化
このように個別のNPOや非営利団体のプロジェクトごとに、自分ができることを絞り込んでわかりやすくメニュー化し、どこから始めたらいいのかわからない人でも参加しやすくなっている点にも工夫が見られます。

さらには、ユーザ登録して応援をすると、応援の方法に応じて、 「カルマポイント」というポイントを発行。「Facebookで広める」と、50カルマポイント獲得。友達があなたの投稿をクリックすると、さらに10カ ルマポイントづつを獲得。など、ソーシャル感覚で楽しみながら社会貢献が出来るようになっています。

カルマポイント上位のユーザーは、「カルマ・リーダー」として紹介され、今後、様々な「応援」をしてポイントを増やした人には、楽しい特典を提供していく予定もあるとか・・・。このあたりにもゲーム感覚が取り入れられています。


NPOのプレゼンテーションの場として。

この先、どのような展開を見せるのか楽しみなサービス。NPOにプレゼンテーションの機会が増えていくのはいいことだと思います。広報観点から、プ ロジェクトへの共有を得ていくためにも有効だと思いますし、、新しいファンドレイジングの手段としても有効だと思います。なお、i-kifuへの参加には、NPOが以下の要件を満たしていることが必要です。

1. 貴団体の活動は、公共の利益を供するものであること。
2. 貴団体が、なんらかの非営利の活動実績があること。
3. 貴団体は、i-kifuに掲載するプロジェクトの進捗状況等について、少なくとも1ヶ月に1回レポートを掲載して支援者にフィードバックするように努める こと。万が一、i-kifuが貴団体のi-kifuに対する協力が不十分である判断した場合、i-kifuへの参加資格を剥奪される可能性があります。
4. 貴団体が、i-kifuによる参加資格審査を満たしていること。貴団体よりi-kifu登録の申請をいただいたのち、i-kifuは、次の登録ステップを提示いたします。
5. 貴団体のプロジェクトが、すべてi-kifuウェブサイトに掲載されるとは限らないことを承諾すること。i-kifuは、掲載する全てのプロジェクトについて、i-kifuの価値観に適合するか審査のうえで、掲載いたします。
6. 「サービス利用契約」を承諾すること

以上、i-kifuのサイトより転載。


<リンク>
「i-kifu」(あいーきふ)のサイトはこちらです。
http://www.ikifu.org/

また、今回のエントリーはTechWaveの下記コラムを参考にしました。
ゲーム要素を取り入れた社会貢献プラットフォームを目指す“i-kifu”
http://techwave.jp/archives/51734305.html

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